「ショーシャンクの空に」でスティーブン・キングの絶大なる信頼を得たフランク・ダラボン監督は、6冊にも及ぶ原作を丹念にまとめ上げ、幾度となく感動のクライマックスをつくり、さらに映画ならではのエピソードを盛り込み、驚愕のラストまで見事に映像化。
稀代のストーリーテラーと言われながらも映像化がもっとも難しいと言われるスティーブン・キング作品の中で、興行的にも、内容的にも、グリーンマイルは頂点に立った。
(以下ネタバレを含みます)
感想(ネタバレ)
スポンジを濡らさないあのシーン
「ショーシャンクの空に」が好きなはきっとはまる、この映画。
しかしこの映画を観て「気持ち悪くなった」という人はたまにいる。
それはつまり、あの死刑執行のシーンのこと。
ただ、決してあのシーンは無意味なものではない。
あそこは多少リアルに描写しておかないといけない必要悪のシーンだ。
3時間でも長さを感じさせない
ビデオは2本組で約3時間と長い気もするけど、見ていて決してその長さを感じさせない。すごく濃密で、よく出来た映画だった。
監督自身が「宝くじに当たり続けたように、第一希望者の役者が揃った」と自負してるように、まさにそんな感じのキャスティング。
トム・ハンクスは文句をつけるのが難しいくらいだから、問題ないとしても、看守や死刑囚たちに至るまで、全員がよかった。
みんなの役どころがはっきりしていて、全員が主役という感じさえある。
コーフィの能力
この映画は、コーフィの能力の説明描写みたいなものが一つの鍵になるけど、実にいい流れで明白にされていったし、分かりやすかったから、とても楽しめた。
もしここが理解しにくいものだったら、ストーリー云々じゃなく、つまらなくなっていたはず。
「グリーンマイル」評価
★★★★★★★☆☆☆