鷺谷政明の神映画レビュー

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映画「ラストサムライ」感想 前評判通り全くつまらない映画

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2003年のアメリカ映画。

日本人が観てもつまらない

全てが希薄。

各役どころの関係性が希薄です。

何だかもう根本から何からみんな希薄だから、あの戦いも何もかもどうも感情移入できない。

日本との交流のシーンなんか面白いのに、随分淡白に扱われてた。

トムクルーズが日本語を覚えてくシーンから始め、たかと恋に落ちなくてもいいけど、もっとこうたかとの関係を深めるようなシーンを入れ、それこそ箸の使い方から、細かい日本文化を描写して、それに驚く、トム、みたいなシーンがもっとあってもよかったんじゃないか。

観てて面白いシーンなんて、そんくらいなわけでしょ、日本人にしたら。

でもそうすれば、トムクルーズが勝元に肩入れする動機が明確になっていいんじゃないですかね。

トムが武士道に惹かれていく描写も見事に希薄です。

ラストオブモヒカン的なのか、要は最後のサムライということで、帝国軍と戦ったり、元老院が何たらだの出てきますが、あんなもんこそ希薄にすればいい。

トムクルーズだって、漂着したただの異国人でいいんです。

それを大村軍の指導役としてきてて、勝元と戦って、捕らわれて、なぜか生かされて親切にもてなされて、たかに惹かれてサムライに惹かれて武士道にはまって、最後勝元と共に戦って、なぜか生き残って、天皇にサムライの生き様を説いてたかと幸せに暮らして、ってわけがわからない。中身が全くない。

それなら、あの手塚治虫さんのなんだっけ、日本に来た外国人の話ありましたよね、
実話に基づいた。何だっけ、あれを映画化すればよかったのに。

そもそも、最後の戦いの後、帝国軍が勝元に敬礼をするのはわかるけど、何で土下座するんですかね。あんな習慣武士道に、日本にありましたっけ。あの土下座はひどいなあ。

日本の俳優の活躍

しかしトムクルーズと渡辺謙さん、真田さんのスリーショットでの騎馬戦なんかゾクっとしますね。あの三人が一緒にいるなんて。

そして小雪とトムクルーズが…。何とも妙な感じ。そのあたりは観てて実に楽しかったです。

映画的にはもう前評判通り、内容が全くない感じで、予想通り。

でも画的にはやっぱ想像してた以上にわくわくしました。

ほんとに出てるよ、みたいな。ほんとに謙さんと、真田さんと、小雪と絡んでるよ、トムが、みたいな。

小雪さんやたらキレイでしたね。和服とかほんと似合う。トムはどー思ったんでしょうね。

ペネロペクルスとは全く違う魅力ですからね。どうだろう。新鮮な感じで惹かれたんじゃないででしょうか。

子役の子もよかった。

「ラストサムライ」評価

★★☆☆☆☆☆☆☆☆