鷺谷政明の神映画レビュー

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映画「アメリカン・サイコ」感想 サイコ感が足りない残念な主人公(ネタバレあり)

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普段はハンサムのエリート、でも実は殺人鬼、っていうストーリー設定なんだけど、実際はそんなにたいしたことなかった。

(以下ネタバレを含みます)

感想(ネタバレ)

主人公のサイコ感がもう一つ

主人公のギャップというか二面性はもっと誇張気味でもいい。今ひとつアホになりきれてない感が終始漂う。

唯一良かったのは3Pのシーン。鏡に向かって腕っぷしを見て。ああいうアホさ加減をもっと出してくれないと、二面性がくっきりしない。

手袋をしたまま手を洗うあたりとかもよかった。

でも肝心の殺しのシーンもいまいちだ。ホラー映画じゃないんだから、残虐性を高めろとは言わないけど、もうちょっとこう、スリルある演出でもよかったと思う。

とにかくこういう映画は主人公で決まる。その主人公の「キレ」がないと難しい。

最後も警察に追われて、パニくって何か普通だし、そもそも探偵に迫られた時のリアクションも素だ。

名刺バトル

名刺の戦いにしても、これはもしかしたらギャグを狙ったのかもしれないとも思った。

松本人志さん全盛期なら、この方向性で狂気的なコントがありそうな気がしてくるほど。

よくわからないラスト

そしてあのラストシーンはなんなんだ。フツーにわけわからなかった。

妄想オチか。

いまいち楽しめてなかったし入り込めてもなかったから、あのラストはなんだったんだろうといちいち考えもしなかった。

「アメリカン・サイコ」評価

★★☆☆☆☆☆☆☆☆