1999年公開のアメリカ映画。
日本でも年末より公開され、2000年のお正月大ヒット作となった。
この映画は6万ドルという超低予算で少人数で製作されながらも、全米興行収入1億4000万ドル、全世界興行収入2億4050万ドルという大ヒットを飛ばして話題となった。
あらすじ
3人の映画学科の生徒達が、メリーランド州のブラックヒルズの森へ入っていく。
その森には通称ブレアウィッチの森と呼ばれ、古くから伝わる魔女伝説がある。
その真相を暴きにカメラを持ってドキュメンタリーをとりにいく。
しかし彼らはその後行方不明に。
一年後彼らのビデオが発見された。
それがこの「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」。
(以下ネタバレを含みます)
感想
自主ホラー映画の金字塔
この映画を皮切りに、誰もが一攫千金を狙い、低予算ホラー映画ブームとなった。
これは完全に企画勝ち。
これ、一見設定は単純そうだけど実に巧妙にできている。
本当かと思う人も
当時はネットもそこまで普及してなかったし、これは本当にそうやって発見されたビデオだと思ってた人もいた。
勿論これは全部フィクション。
この映画の巧妙な所は、最初の設定もさることながら、内容もうまい。
朝起きたらテントの前に枝で奇妙なマークが作られていたり、突然仲間が一人消えていたり、奇怪な声が聞こえてきたり。最後なんて、魔女(?)が直接カメラを手にする。
ラストカットの撮影者は魔女、という。
低予算と創造性
しかし直接的には魔女のような非現実的な物体は終始映らない。
つまり間接的なもので恐怖感を与えるわけだ。
見えないものの恐怖というのは、想像力をかきたてて確かに恐い。
これが、低予算とものすごく相性が良かった。
金をかけずに、観る側の想像力を操って怖がらす。
スピルバーグ監督の映画で「激突!」という映画があったけど、
映画「激突」あらすじ感想 終始顔が見えないトラック運転手が怖い(ネタバレあり)
ある種あれに近い。
最後まで姿は見せない。
松本人志の見解
松本人志さんが
「悲しいかな僕らは日本人だから、字幕を見なきゃいけない。これで、字幕がなくて、このビデオを友達とかに、ちょっと、こんなビデオが最近出回ってんねんけど、とか言うて観たらかなり怖いでしょうね」
と言ってたんだけど、なるほどなって思った。
確かに字幕なしで観たら、相当リアルだ。
字幕が出てるから、映画なんだなって思えてるけど。
画面酔いする
パッケージにも明記されてるけど
「ご鑑賞後、乗り物酔いに似た感覚におそわれる事があります。体調を万全にして見てください」
とある。
この映画は、デジカメみたいので学生同士で撮っているという設定だから、画面がぐるぐる回る。
俺はこの画面酔いにものすごく弱いので、正直映画どころではなかった。
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」評価
★★★★☆☆☆☆☆☆