映画「ホワイト・アウト」感想 スケール感ある映像ながらもストーリー描写で失敗

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原作は120万部を記録した、真保裕一氏の同名ベストセラー小説。

その壮大なスケールゆえに映画化不可能と言われた日本映画史上空前のアクション超大作。

2000年に映画化され、同年、漫画化もされた。

(以下ネタバレも含みます)

あらすじ

日本最大の新潟県奥遠和ダムをテロリストグループが占拠。

ダムの職員を人質にとり、50億円を要求。与えられた時間は24時間。

要求が達成されなければダムを破壊すると通告。

しかしダムに通じる唯一のルートは爆破され、巨大ダムは今、閉ざされた要塞と化した。

その時たった一人難を逃れたダムの職員、富樫(織田裕二)は、仲間と麓の20万世帯の住民を救うため、凶悪なテロリストに孤立無援の闘いを挑む。

織田裕二がどうしても獲れない日本アカデミー賞

織田裕二さん、今度こそ、と思われたけど、この年のアカデミー賞もやはり獲れなかった。最優秀主演男優賞。この年は『雨あがる』がほとんど持っていった年だった。

佐藤浩一さんが唯一この作品から最優秀主演男優賞を受賞。

そういえば『踊る大捜査線』のときも、いかりや長介さんが最優秀助演男優賞をとってましたね…。

ストーリーがわかりにくい

ダムを占拠したテロリストグループと一人の男の戦いっていう構図は良かったし、日本でこれだけスケール感あるアクション映画もそうそうない。

決して無理してハリウッドの物真似をしてるわけでもなく、日本の地形をうまく活用した、いいアクション映画だとも思う。

ただ、もう少しでストーリーをしっかりさせてほしかった。アクション映画なのはわかるけど、もう少し。

例えば「赤い月」のメンバーが最後にああなる必要は、あったのかなって思う。

あの裏切りはこの映画にとってそんな大事だったのか。それに、あの裏切りも少々解りずらい。時間的にもクライマックスの方だったから、随分急いでる感じがした。

オープニングの友の死のシーンもそう。あれはつまり後々の感動のきっかけづくりのシーンなわけだけども、それだったらもっと赤い月の背景や、紹介・説明的な場面を撮った方がよかったんじゃないか。

あんな微妙な感動をつくるよりも、もっと富樫と「赤い月」の戦いを格好良く描いた方がよかった。史上空前のアクション大作とまで言い張るなら。

原作はしっかりしていただけに、映画のほうの脚本が弱かった。

「ホワイト・アウト」評価

★★★★☆☆☆☆☆☆