1999年製作のアメリカ映画。監督・脚本はポール・トーマス・アンダーソン。
(以下ネタバレを含みます)
あらすじ
SEXを説いてまわるカリスマ青年、余命幾ばくもない人気クイズ番組の司会者、ドラッグ中毒の女性に恋してしまった警官、その街に住み、それぞれのアメリカンライフを送っている一見何のつながりもないように見える彼ら、そこで偶然と不思議な巡りあわせ、好むと好まざるとに関わらずやがて彼らは一つになった。
その衝撃の出来事によって…。
最悪のオチ「カエルが降ってくる」
このカリスマ青年というのがトム・クルーズなんだけど、この映画はみんなが主人公で、いくつもの話が同時進行していきながら、やがて一つに繋がっていくんだけど、これはオチが最悪。
何の意味もないし、理解できない。
映画はオチが全てだとは思ってないけど、こういう映画はやはりオチが肝心にならざるを得ない。
結局、どうやって12人の人間が、一本の運命の糸に結びついていくのかという、みんなそこを楽しみにして観てるのに、それがあのオチだから。
なんだ、カエルが降ってくるって。それで芸術だと思うなよ。
3時間も引っ張って…
途中まではすごく面白かったんだ。釘付けという感じで。
ほんとに最後の最後の方で急につまらなくなってきてしまう。
この映画は約3時間で(当時)ビデオだと2本組で、2時間くらいは「どうなっていくんだろう」って見入るけど、そのあたりでたいして何もないことがわかってきちゃって、そのまま予想通りのエンディングを迎える。
期待させるだけさせといて、だんだんあやふやになってきちゃったから、最後は難しい言葉を使って逃げる大学教授みたいな映画だよ。
プロットだけ思いついて勢い任せで作った
制作者側としては、「一見なんのつながりもない12人の人間が、運命の糸にあやつられて結びついていく」という発想だけが最初に思い浮かんだんじゃないか。
でもそれをまとめあげる技量がないから、あそこまでわけわかんなくしてみせて結局ごまかした。
本当、時間を返して欲しくなった。
「マグノリア」評価
★★☆☆☆☆☆☆☆☆