1996年のアメリカ映画。
ロレンツォ・カルカテラの同名小説が原作。
ブラッド・ピット、ジェイソン・パトリック、ケヴィン・ベーコン、ダスティン・ホフマン、ロバート・デ・ニーロなどが出演。
実話か創作か
この映画の原作者、ロレンツォ・カルカテラは、「この映画は名前を変えた事実」だと発言している。
しかし、州側は、「こんな事実はない」と主張している。
映画の最後にはこんなテロップが出る。
(以下ネタバレを含みます)
感想(ネタバレ)
テンションがどんどん変わる
この映画は、どういう流れになっていくんだろうと思いながら観てた。
青春群像劇風に入ったと思えば、突然「殺人」が現れてムードは一転、地獄の少年院の話になる、と、思えば、数年後、看守達へのスリーパーズの復讐が始まる。
どう見せたいのか
この映画の描写を観ていると、紙一重に感じる部分もある。
この4人が行った復讐劇は正しかったんだろうか。
でも、ああでもしないと、あの事実を暴くことは困難だ。
でも、だからといって、殺した2人が無罪になってハッピーエンド風な描写は、観ていて、「いいのかな?」とも思う。
アメリカの感覚
それと、アメリカでは、友人がマフィアでも、抵抗はないのかな。
堅気になれよ、と、友人なら勧めたりしないんだろうか。
マフィアなんかやってなかったら、あの2人は29歳で死んだりしてなかったでしょ。
法律とは
例えば高校時代、教師達にいつも虐待を受けていた生徒がいたとする。
卒業式の後、その生徒はその教師達をお礼参りにいって、教師を殺してしまう。
その生徒は殺人罪で起訴されるが、その生徒が受けていた仕打ちは、365日×3 年間、恐ろしい虐待だったことがどんどん明るみになる。
そうすると、刑はどうなるんだろう。
何が善で何が悪か。
考えさせられる映画でした。
「スリーパーズ」評価
独断評価 ★★★★☆☆☆☆☆☆