鷺谷政明の神映画レビュー

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映画「バスケットボール・ダイアリーズ」感想 コロンバイン高校銃乱射事件とは関係ないと思う

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1995年制作のアメリカ映画。

原作はジム・キャロルが13歳から16歳までつけていた日記『マンハッタン少年日記』。

ディカプリオの幕開け

『トレインスポッティング』なんかよりも、こういう映画のほうがいい。

『ギルバート・クレイプ』でもそうだったけど、何よりもディカプリオ。

私はディカプリオを『タイタニック』で知り、『ザ・ビーチ』で印象がおかしくなって、『ロミオ&ジュリエット』を観て、ふーん、この程度の奴かと思った。

しかし『ギルバート・クレイプ』を観て、この映画を観ると、実に演技力がうまいと感じる。

『ギルバート・クレイプ』で、この後この映画に出演して、当時の業界人は確信したことでしょう。こいつはやばいぞ、と。やはり『タイタニック』は見事に実力で勝ち取った役であった。

そこで爆発しすぎて、どうもその後は下降しているように見えてしまうが、元はやはりすごい才能の持ち主であったことに改めて気付かされる。

アメリカの青春群像映画、ドラッグに堕ちていく未成年、純粋になりたいと願う心の奥底の詩、そして冴えるディカプリオの演技。

コロンバイン高校銃乱射事件

本作はコロンバイン高校の乱射事件の犯行者に影響を与えたなんて言われていた。

教室で銃をぶっ放すあのシーンは、主人公のただの夢だし、何分にも満たないシーンなわけで、多分、当時のちょっと悪い学生達は、みんなこの映画は観てたんではないか

たまたま、ああいうシーンがあったから、この映画が悪影響を与えたなんて言われてしまっただけで、この作品に罪はないように思う。

少なくともそういったことを助長させるようなつくりではないし、もし、そういった刺激を求めるんであれば、もっと別な映画を観るはず。

「バスケットボール・ダイアリーズ」評価

★★★★★★★☆☆☆