映画「冷静と情熱のあいだ」感想 まだロマンチックな心が残っていれば

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1999年に出版された辻仁成と江國香織による恋愛小説を原作とした、2001年に公開された日本映画。

(以下ネタバレを含みます)

奇をてらわないラブストーリー

どれも見覚えのあるパターンだし、連ドラの延長線レベルで、セオリー通りなんだけど、なぜか悪くない

何が面白かったのかって言われれば、特にどこがどうってこともないのに、つまらなくはなかったかな、という。

ロマンチックな心は残しておきたい

「ドラマのような恋がしたい」とか「映画のような恋がしたい」とかに使われる「ような」が、この時代当時に集約されている感じ。

毎日フランス料理やラーメンを食べていれば、やっぱりご飯とお味噌汁は欲するわけで、改めてこういうものが目の前に来た時に、人の心の奥に眠る「ロマンチック願望」みたいなのが溢れるのかもしれない。

考えてみれば『タイタニック』だって、王道だらけなわけで。

例えば女性とこの映画を観て、「んなこと、あるわきゃね~だろー、くっさ!まじくっさ!」とか言われたら、さすがに嫌かもしれない。

久しぶりにロマンチックな気分になりたいって人にはおすすめできるけど、意識的に日々ひねくれてるような人は、観ない方がいいでしょう。

ごっつ出身という無敵

篠原涼子さんは、この当時から色んな映画やドラマで、重要なシーンを任されて始めてた。本来容姿も悪くないし、「ごっつええ感じ」のイメージが強いから、頭悪そうって印象だったけど、演技力は素晴らしいと思う。

基本的にバラエティ出身の人の度胸はすごくて、「ごっつええ感じ」出身というのは、ある種、もう怖いもんなしのキャリアだ。YOU姉さんだってこの頃バラエティで引っ張りだこで、今やドラマでもよく起用される。

エンヤ隆盛期

この当時はエンヤ隆盛期で、「めちゃいけ」で、極楽とんぼ加藤さんの出産劇を何週かに渡って「結婚と出産のあいだ」と称して放送してて、ここでも、このエンヤの曲がかかると、ジーンときちゃうという。

そこら中でエンヤの曲がかかってる時代だった。

ケリーチャン、竹野内豊

ケリーチャンは、松たか子と深津絵里を足して、ちょっと中山美穂をミックスさせたような顔。

竹野内豊さんは今でもかっこいいけど、このときの格好良さは圧倒的だ。

男らしさと、キュートさと。

イタリアと日本

イタリアの街並みはすごいキレイだけど、日本のシーンにパーンって切り替わっても、そこまで違和感を感じさせないところが鮮やかだと思った。

もっとギャップが辛かったりしそうなものだけど、とてもうまく繋いでたと思う。

「冷静と情熱のあいだ」評価

★★★★★☆☆☆☆☆