鷺谷政明の神映画レビュー

おすすめ映画紹介

映画「ボウリング・フォー・コロンバイン」感想 笑いはどんなものにも屈さない

f:id:sagitani_m:20191022213815j:plain

1999年4月20日に発生したコロンバイン高校銃乱射事件に題材を取った、マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画。

2002年に製作されたアメリカ映画。

笑いを心得た社会風刺

この映画は決して難解な映画ではないし、もちろんコメディ映画でもない。

笑いという武器を使って社会批判をするという姿勢が実に個人的に好みです。

監督自身も言っているように、笑いはどんなものにも屈さないと。

アメリカと銃

なぜ、アメリカだけ銃による犯罪が多いか。

この原因を追究していくにつれて、あらゆる他の問題にも結びついていく。

イラク戦争にもつながるし、日本だってもう他人事ではない。

中学生のナイフ事件が起こった時、日本列島をナイフ事件が氾濫したのと同じ。

いや、氾濫していると見せかけたようにしむけたのと同じ、というべきか。

作品に罪はない

一時期バタフライナイフが流行って、木村拓哉さん主演のドラマ『ギフト』が叩かれたりもした。

マリリンマンソンもなにかとやり玉に上がるけど、こういったものが悪影響を与えているというのが大人の辻褄合わせに見える。

戦争にしても何にしても、いつだって原因は実に単純な所にある。

今でもそうだけど、人々もいつも惑わされすぎてしまう。または、メディアの情報操作が巧みすぎるのか。

「ボウリング・フォー・コロンバイン」評価

★★★★★★★☆☆☆