映画「アイデン&ティティ」感想 麻生久美子可愛さマックスに峯田和伸が開花する

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1992年から2004年に刊行されたみうらじゅんの自伝的漫画シリーズの映画化。

2003年公開。

田口トモロヲ監督 宮藤官九郎脚本 

ボブ・ディランが好きなので、かなりひいき目の評価になってしまいます。

なので、ディランファンというだけで楽しめたところが多く、映画的に見れば、普通だとは思います。結局なんだったんだと言えばそれまでだし。

だからストーリーの流れよりも、全体的な部分から何かを感じてもらえればという形の映画だと思います。

簡単に言ってしまえば、売れ線のつくりではない。

でも初監督だった田口トモロヲ監督が結構良い。脚本も宮藤官九郎さん。

なので、映画自体は実に見やすくて、すっごい面白いよ!っていう内容じゃないけど、何回か見ても飽きない、しっかりとしたつくりにはなっています。

謎のボブ・ディラン

ディランの使い方もよかったと思います。

原作も知ってたから、ディランの描写をどうやってやるのか気になってたけど、ハーモニカを吹いて字幕を出すっていうのもすごくいいと思ったし、自分は別にディランではないとしておくのも、いいと思うし。

主人公にのみ見える、神様的ファンタジー設定。

粋なキャスティング

それから出演者達もよかった。キャスティングがちょっと贅沢なくらい。

浅野忠信さんも、何であんなチョイ役で出てるんだろう。ピエール瀧さんもしっかりとしるし。

女性のキャスティングも良くて、追っかけや、ファンの人選。

そして、中島の恋人役の麻生久美子さんも見事にはまってた。

中村獅童さんはこの時代、やる役全て絶対的な地位を築いていくし、ベースの大森南朋さん、ドラムのマギーさんもめっちゃ良かった。

そして一番頑張ったのは峯田和伸。すごい。ここから朝ドラや大河ドラマに出演するにまで至るわけで。

ミュージシャンでバンドマンで、ギターでボーカルで、生活なんかも、デビュー当時はほんとにあの映画の描写に近いものも多々あったと思うから、演じやすかったという点もあるとは思う。

それらを差し引いても、目の使い方や動き方、セリフの言い回しを見ても、本当にうまい人だなと。

エンディング、ギターのボディをボンボンボン、と叩いて、ライク・ア・ローリング・ストーンに行く所は、シンプルでとても良かった。

「アイデン&ティティ」評価

★★★★★★☆☆☆☆