映画「海猿」感想 残念なキャスティング、残念なラストシーン

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原作・佐藤秀峰、原案・取材小森陽一による、日本の漫画。1999年より連載され2001年に完結。

翌2002年にテレビドラマ化、2004年に羽住英一郎監督、主演伊藤英明で公開。

ひどいキャスティング

本作品の映画化は難しいと感じたのか、内容は海上保安庁の訓練生というだけで、あとはほとんど原作と違う

まず主演、仙崎役の伊藤英明が、のっけから違う。

『ブラックジャックによろしく』然り、佐藤秀峰が得意とする、ちっこくて弱くて情けないんだけど、人一倍正義感と精神力が強い主人公とは、およそかけはなれた人物像

原作を無視して最初からつくるという発想ならそれはそれでいいんだけど、さすがにキャスティングミスと感じてしまった。

もう全体的にキャスティングが良くないし、音楽も何でジャーニーなんか使ってるのか謎。

それでもこの映画が面白いのは、やっぱり海上保安庁という職業に目をつけた佐藤秀峰の千里眼といえる。

残念なラストシーン

ラストシーンは、何で源教官と仙崎の笑顔で終わらせないのか。

最後、卒業式でニッと教官が笑うのもいいし、仙崎が笑うのもいい。そのまま画面を切り替えればいいのに、また真顔に戻したカットを入れる。あれは不要だった。

笑えるのは一瞬で、現実はとても厳しい世界なんだということを示したかったのか、狙いはわかるけど、画としては、ちょっとおかしい

どうしてもああしたかったのであれば、そこで問われるのが役者の演技力なんだけど、あそこをうまく笑顔だけで終わらせるには、あそこまでわかりやすいニカッ、じゃなく、もっと絶妙な表情をさせないといけない。

あれではまるで、ここで笑ってください、はい、わかりました、ニカッってやってるだけという気がしてしまった。

「海猿」評価

★★★★☆☆☆☆☆☆