ロバート・デ・ニーロの出世作。1976年公開。マーティン・スコセッシ監督。
感想
時代考証
名作映画であることは間違いないけれども、正直、日本人が今見ても、あまり伝わらないと思う。
この映画は、デ・ニーロ演じるトラヴィスが、70年代の屈折したヒーロー像となって、男達はみんな彼に影響されたとされているけど、やはりそれはこの時代に見てどう感じるか、というのが重要で。
当時リアルタイムで見て、初めてその映画の一番伝えたいことを真っ直ぐ受け取れるという。
『アンダルシアの犬』然り。
そういった時代考証もそうだし、タイミングもある。
何年後かに見たら、自分がこういう職に就いていたら、環境だったら、立場だったら、心理状態だったら、など。
その映画を最初に観るタイミングによって、感想は大きく変わると思う。
もう一度観たいと思わせる力
ただそれでも、この映画には「もう一度観たくなる」と思わせる力があることは間違いない。
やはりものすごい異彩を放つ映画であることには違いない。
「タクシー・ドライバー」評価
★★★★★★☆☆☆☆