ドラマ「白い巨塔」2019第五夜視聴率 MVPと失敗だったキャスティング総括

f:id:sagitani_m:20190521124848j:plain

まずはこちらの記事を。

sagitani-eiga.hatenablog.com

第一話、二話、三話、四話目の視聴率・感想

第一話、二話、三話、四話目の感想はこちら。

sagitani-eiga.hatenablog.com

sagitani-eiga.hatenablog.comsagitani-eiga.hatenablog.com

sagitani-eiga.hatenablog.com

流れなかったアメイジング・グレイス

結論を言うと、2019年版『白い巨塔』は完全にBGMに敗因があった。

もちろん脚本やキャスティングにも意見はあるが、BGMのチョイスをここまで間違えていなければ、こうは映らなかったはずだ。

第五話目、意識が混沌としていく財前五郎のバックに流れる音楽がなぜ『Calling You』なのか。ケイ子のバーで流れてる分には良いけど、さすがにあのタイミングでこの選曲はセンスを疑った。

洋楽の女性カバーを流すのであれば、素直にアメイジング・グレイスをかけてほしかった。もうこの際シャレでもなんでもいいから。

やはり避けた名シーン「無念だ」

唐沢寿明版白い巨塔を見た全ての視聴者の怒りはわかる。ドラマ史に残る財前と里見の名シーン。

「だが、無念だ」

からのアメイジング・グレイス。

ここがごっそりない。

ただこれだけの名シーンと直面するのは決して好手ではないため、やはりこのシーンは登場させなかったのは頷けるが、財前五郎が死に行く流れも全て大幅な変更となっていて、さすがに軽く見えた。

2003年の財前五郎は最後には死を受け止めたが、2019年版では最後まで受け入れることができず、もがきながら旅立ってしまった。

その演出としてベッドの羽毛を舞わせる描写も時代錯誤で、そんな白い巨塔を見ている視聴者のほうが無念であった。

前回も書いたように、最後までとにかく小さい財前五郎だったの残念だ。

前作並のキャスト

財前又一(小林薫/西田敏行)

小林薫さんは見事であった。この人は『千と千尋の神隠し』の声優業を聞いてから只者ではないと思ってはいたが、本当になにをやらせても完璧にこなす人だ。

柳原雅博(満島真之介/伊藤英明)

満島真之介に関しては前回も書いたが、満島DNAはすごい。

佐々木庸平(柳葉敏郎/田山涼成)

ここも前回書いたとおり。白い巨塔が白い巨塔であれたのは、柳葉敏郎さんの力が相当大きい。

佐々木よし江(庸平の妻)岸本加世子/かたせ梨乃

岸本加世子さんは化物女優なので。もう想像通りの完璧さ。キャスティングできた次点で勝ちは見えていた。

財前杏子(夏帆/若村麻由美)

本作のMVPは夏帆だと思う。

これだけテイストが変わったニューバージョン白い巨塔の中で見事な立ち回りだった。

若村麻由美さんのようには当然できないわけで。そういう戦い方をすると勝てないわけで。だからこそ、本作に沿った財前杏子という新しいキャラクターを作ることにここは成功していたし、見事に夏帆が体現していた。

野坂(市川実日子/山上賢治)

野坂教授が女性という、この奇策がとても良かった。

しかも市川実日子という。

もういっそのこと財前五郎も女性に…いや、それはさすがにないか。

やっぱり違ったキャスティング

花森ケイ子(沢尻エリカ/黒木瞳)

なんでこんなアニメのような台詞回しだったんだろう。

また、ケイ子が五郎をあやしつけることができる母性が足りなかったのは、年齢も影響している。

黒木瞳さんは唐沢寿明さんの3つ上なのに対し、沢尻エリカは岡田准一の5つ下だ。なので、ケイ子役には岡田准一より年上の女性が適任だった。

その設定は必ずしも守る必要はないが、明らかに幼いのに、あやしつけようとする描写がとても滑稽でちょっと見ていられなかった。どうせ若いんだったら、ケイ子をその年相応のキャラクターにしたほうがよかった。

岡田准一と松山ケンイチ

岡田准一は避難がされるべきか、という点においては前回書いたので、そちらを。

ただ一つ言えるのは、与えられた台本は完璧に演じていたように思うし、指示された演出には全力でやっていたように思う。

小柄さが強調されるような撮り方も多く、演者の動かし方に問題があったように思う。

松山ケンイチは与えられた台本と演出をさらに飛び越えた次元で里見脩二を体現していたように思う。このあたりもまた、キャスティングが決まった段階で、非常に期待できる点だった。

白い巨塔2019総括

もちろん一般人には知る由もないが、そもそも、なぜこれをやることになったんだろう

ドラマの題材なんて山程あるわけで。でもこれをやろうと思った人たちは絶対に2003年版を見ている人たちのわけで。

それで、なにがどうなって、こういった内容になったのだろうか。

ただ一つ制作陣に言えるのは、ドラマ化してくれて、

ありがとう

ということだ。

それくらい2003年版が好きなため、現代で、新しい形でドラマ化し、あーだこーだ言わせてくれてありがとうという気持ちでいっぱいだ。 

「白い巨塔2019」第五夜視聴率

15.2%

「白い巨塔2019」全話視聴率

  • 第1夜 12.5%
  • 第2夜 11.8%
  • 第3夜 12.2%
  • 第4夜 13.5%
  • 第5夜 15.2%

今見るならこれ!