1984年の映画『ターミネーター』の続編として製作された1991年のアメリカ映画。
監督は『タイタニック』のジェームズ・キャメロン。
(以下ネタバレを含みます)
感想(ネタバレ)
シリーズ化したものは2が一番おもしろい
ヒットしたもののシリーズものは3までが限界だと思う。
そして、たいてい2が一番おもしろい。
1を観ているからこそ、楽しめる要素も満載で。
3はさすがに飽きてくるので、1と2の実績だけで押し切れるかどうかが大事になる。
秀逸な脚本
脚本の発想がかなりいい。
ジョンを殺しにくるT2000 、それを阻止しにくるターミネーター。
パート1では、ターミネーターという、サイボーグそのものが衝撃だったわけだけど、 2も似たようなターミネーターじゃ当然新鮮さにも、迫力にも欠ける。
そこで現れたのが液体金属という、ロボットと呼べるのかどうかも難しい、ある種無敵のターミネーター。
撃たれた穴だけなぜかショボい
T2000が復活するCGは今観てもスゴイのに、胸のあたりや腹のあたりを撃たれた直後の穴だけは、なぜあんなチャチイのだろう。
T2000は撃たれるとそこに銀色の穴というか、波状みたいなのが広がるわけだけど、なんだか、銀紙というか、アルミホイルみたいなのでくっつけただけみたいな。
T2000の設定がフルに活かされている
それ以外はあのT2000というターミネーターはかなり完璧だったと思う。
腕を剣にしたり、鉄格子をすりぬけたり、触れた人間に変身できたり。
あの設定をフルに活かせてたと思うし、観ててもおもしろかった。
この映画は、笑いあり、感動あり、アクションありの、まさにジェームズ・キャメロンらしい作品。
タイタニック同様、王道を気持ちいいくらい疾走してくれるから、下手なことはしないし。
表情を変えてはいけないアクションシーン
アクションシーンの表情はすごく難しかったと思う。
基本的にはロボットだから、表情を変えてはいけないわけで。
そこが大変だったと思うんだけど、2人ともロボットとして徹していて、完璧だった。
だからこそ、たまに見せるちょっとした違う表情なんかも良い。
突っ込むか、入り込むか
やっと追い詰めたT2000は、なんであんなゆっくり歩いてくるんだ、とか、あんないいタイミングで助けが入るかよ!とか、突っ込もうと思えばいくらでも突っ込めるところはある。
だけど、入り込ませてくれていれば、そんなこといちいち思わないし、わざわざ偏屈屋になろうとも思わないわけで、だからあのラストシーンにもグッとくる。
やっぱり、この監督はスゴイと思う。
「ターミネーター2」評価
★★★★★★★★☆☆