全米史上最高額の和解金を手にした実話を基にしてつくられた映画。
主演のジュリア・ロバーツは本作でアカデミー最優秀女優賞受賞。
あらすじ
カリフォルニア州モハベ砂漠にある小さな町でエリン・ブロコビッチ(ジュリア・ロバーツ)は窮地に立たされていた。
3人の幼い子供を抱えているというのに、仕事がない、むろん金もない。旦那もいない。
ミス・ウィチタだった美貌はいまだ衰えていないものの、大した教育も受けていない身では就職活動もままならない。
そんな折も折、車の衝突事故にあって負傷。
信号を無視して突っ込んできた相手が悪いのに、弁護士のエド・マズリー(アルバート・フィニー)は和解金をとれず、エリンの借金はかさむばかり。
エドには、エリンの言葉使いが汚かったせいで陪審員の心証を悪くしたのだ、などといわれる始末。
子守りを頼んでいた隣人まで引っ越してしまい、お先真っ暗になったエリンは、エドの法律事務所に押しかけ、事務員として居座る。
エドは安給料でしぶしぶ雇い入れるが、からだの線を強調するような挑発的な服装で出勤してくるエリンに、同僚たちも渋い顔。見かねてエドが注意しても、「服装ぐらい好きにさせてよ」と、威勢のいいエリンは負けていない。
(以下ネタバレを含みます)
感想(ネタバレ)
ソダーバーグ最高傑作
メインストーリーは、そんなことから法律事務所の事務員になったエリン・ブロコビッチが、一つの事件と戦い始めるところから始まるんだけど、とにかく痛快、爽快。
ストーリーがかなりしっかりしてて、バッチリ決まった最高のよくできた映画。
スティーブン・ソダーバーグ監督作品の中では間違いなくこれが最高傑作だと思う。
しびれた3つのシーン
最初は、「うわぁ、ジュリア・ロバーツって、やっぱとんでもない美人だなぁ」って見とれてたんだけど、しばらくしたら、それ以上に、このエリン・ブロコビッチというキャラクターにひかれていってしまう。
- エリンとエドのやりとりのシーン
- エリンが会議室みたいなところで、「どうだ!」と言わんばかり表情、口調を見せつける話し合いのシーン(その水を飲めるものなら飲んでみなさい)
- 巨乳を武器にするシーン
この3つは一貫してすごい。
そして感動のラスト。
そして、印象的なエリンとエドのラストカット。
どれをとっても完璧だった。
ドクターXが好きな人なんかは、きっとはまる。
シェリル・クロウ天才期
この時のシェリル・クロウは完全に天才期で、映画の主題歌は2nd『シェリル・クロウ』の『エヴリデイ・イズ・ア・ワインディング・ロード』。
この曲のはまり具合が抜群にいい。
今はすっかりカッコいいおばさん、RICACOさんみたいになってます。
Sheryl Crow - Everyday Is a Winding Road (Live at Farm Aid 2017)
この2ndは捨て曲なしの名盤だから、映画を観て気になった人は買って損はしないと思う。
「エリン・ブロコビッチ」評価
独断評価 ★★★★★★★★★☆