映画「不能犯」感想 贅沢なキャスト陣も原作を活かせず評価は微妙

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宮月新原作、神崎裕也作画による日本の漫画作品。

『グランドジャンプ』(集英社)にて、2013年10号より連載を開始。

dTVオリジナルドラマが2017年12月22日より全5話で配信。2018年に実写映画化。

感想

贅沢なキャスト陣

旬な俳優、旬な女優、旬な新人、そしてベテラン勢から、かなり贅沢なキャスト陣。

小林稔侍さんの登場には特に驚いた。

よっぽど優秀なプロデューサーに違いない。

『僕たちがやりました』陣

余談だが、この映画は、新田真剣佑、間宮祥太朗、今野浩喜と、『僕たちがやりました』のキャストがずいぶん揃ったなと。

間宮祥太朗と今野浩喜なんて同じ店員として出てくるし。

新田真剣佑のうまさ

恵まれた顔立ち、身体つきでありながら、この役者は演技もなかなかうまい。

スクリーンの中では、「新米の、ちょっと頼りない刑事」に見事に扮していて、一瞬、新田真剣佑とわからなかった。

この顔立ちの良さを隠し地味に見せてしまえる器量はすごい。

沢尻エリカの下手さ

新田真剣佑の見事な演技力も、この人の演技でかなり足を引っ張られていた。

久しぶりにガチの演技を見たが、これからどうやってもこの子はうまくはならないであろう。素養がない。この素養でよく記者会見であんな態度を取れたものだと感じた。

タバコくらい吸ったことありそうなのに、タバコの吸い方も下手。

セリフ回しも表情のつくりかたも学園祭レベルで、とにかく古い。

この映画は実力者俳優が多いので、エリカ様がかなり際立ってしまった。

原作の刑事役は男

また、沢尻エリカの役どころは、原作では男

映画に華を求め、男臭い作品の場合は女性を放り込む。これは実写化あるあるだが、この手法も古いと思う。

映画『カイジ』でも、遠藤役が天海祐希さんだったが、余計な配慮であった。

天海祐希さんの技量が高いため、なんとか見ることはできたが…

北野武映画はこういった無駄な配慮がないところが美しい。

内容が薄い

物語全体を通すと、起伏がなく、かなり薄い内容になっていた。

宇相吹(松坂桃李)の人物描写や、物語が持つテーマなどがかなり薄っぺらくなっていて、もう一つ伝わってくるものがなかった。

マインドコントロールによって立証不可能な殺人請負人、というプロットを使ったエンターテイメントでしかなく、もう少し原作の持つ深みを描ければ良かったと思う。

なだけに、松坂桃李の見事な演技がもったいなく感じてしまった。

映画『不能犯』評価

★★★★★☆☆☆☆☆