映画「未知との遭遇」考察 世界で一番楽しい覗きという見方も…

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1977年に公開されたアメリカ映画である。

スティーブン・スピルバーグによる監督・脚本。超有名作品ですね。

(以下ネタバレを含みます)

 気になった所を正直に

ファンタジーというか、SF的な描写はともかく、他の描写が少し雑というか、急いでる感があるし、ロイが狂いだすシーンも長すぎる気がする。

あれはあんなに長い時間をかけることあったのかな。ただ単に、あの山が頭にイメージされたというだけでしょ。

それがなぜなのか答えを知りたいから形にしたがるという。それだけなのに、ロイがおかしくなるシーンは結構長い。

なんで「おかえり」なの

俺が言いたいのは、あの軍の動きのシーンなんかをもう少し明確にしてもいいんじゃないかと。

私の観た感じだと、軍は民間人に秘密で、UFOとのコンタクトをとることにした、という感じなんだけど、なんだかよくわからなくするような言動が目立つし、UFOから降りてきたアメリカ空軍パイロットに「お帰り」と言ったあたりから、よくわからなくなった。

そのままの流れから行くと「おお!やはり…無事だったか、お帰り」という具合が一番ぴったりくるはず。中に乗ってた人、迎える人のリアクションが何かおかしい。

だって、一度帰ったじゃない、UFO。あの時みんな拍手喝采したよね。「今日はこれでよしとしよう」みたいな。あの時に「彼らは無事ですかね」みたいなセリフが一言でもいいからほしかった。

もし、行方不明者がUFOに乗ってることが予測できてなかったとするんであれば、あの「お帰り」はおかしいでしょう。

結局はラスト

結局、この映画の一番面白いところは、ロイとあの女性が山の影からUFOの出現を覗いてるところ。世界で一番楽しい覗きだろうなと思う。

最高のスリルだし、見れるものも最高だ。一番感情移入できる。楽しいだろうなー、面白いだろうなーって。ワクワクが止まらないよ、って。

最初に宇宙人を出した方が

そして人間の想像を絶する飛行物体が次々と出現し、地球人と宇宙人(?)でコンタクトを取り合うあたり。このあたりでいい感じでうやむやにして終わってたらかなり面白かったんじゃないかと思うけどね。

最後に行方不明者達が出てくるなんていらないと思うな。

観てた人は、出てきたのが人間だった瞬間、そこまで張り詰めていた緊張感が一気に緩んでしまったと思うし、同時に冷めたと思う。

どうせ最後に宇宙人を出すんなら、最初に出すべきだったと思う。で、その最高潮の感動の後、ストーリーのつながり的に、あの行方不明者達をチラッと出せばよかったんだ。順番が逆だと思う。

うやむやで逃げても全然面白い

でも一番いいと思うのは、行方不明者も誰も出てこないままという終わり。

最後の最後で、宇宙人の影か何かがチラッとだけ見えてエンディングってのが粋だったかもしれない。

この映画は、あの最後の何分かのシーンだけに賭けてるんだと思うし、実際面白いのは、あのあたりだけ。

それ以外のシーンは、たとえば前半のシーンだって、たいした前フリにもなってないと思うし、伏線にもなってないと思う。単純に、面白くないし、よくわからなかったりする。


「未知との遭遇」評価

★★★★★★☆☆☆☆