デイヴ・エガーズの小説を『クラウド アトラス』のトム・ティクヴァ監督、トム・ハンクス主演で映画化。
ティクヴァは原作本が発売されてわずか2日後にエガーズにコンタクトを取り、映画化を申し出た。
感想
年をとると丸くなり無垢になる
30代、40代、スーパースターだった人たちは50代を越えたあたりから少しずつ柔和になり、60代を越えると細かいことは気にしなくなる、のだと思う。
例えば日本の音楽業界にしても、どれだけ1位になってもテレビに出なかった吉田拓郎さんや松山千春さん。
吉田拓郎さんはのちにkinkikidsと毎週バラエティー番組(LOVE LOVEあいしてる)をやるし、松山千春さんも「HEY!HEY!HEY!」にしょっちゅう出てたし、メディア露出はかなり増えた。
おそらく地位も名誉も金も手にして、あとはなんとなく人と接していたい、仕事をしていたいという、人は老化につれ赤ちゃん化していくなんて言うけど、つまりはそういう無垢な状態に戻るんだろう。
もう近年のトム・ハンクスは映画出まくりだ。
ギャラとかもそんなに高額じゃないんじゃないか。
ロバート・デ・ニーロも、なんでそんな映画出ちゃうの、っていう作品多いけど、トム・ハンクスはもう日本でいうと内藤剛志さんの如くもう出まくり。内藤剛志さんってのはちょっと違うか。
パッケージ作るのうますぎ
とにかくこの映画は予告編とパッケージの作りだけが秀逸で中身がまったくない。
裏を返すと、それだけ日本の配給会社やメーカーの力がすごいとも言える。
そのおかげで予告編やパッケージから受ける印象と中身が全く違くて、とても退屈な時間を過ごした。
2時間もかけて「サウジアラビアって広いんだなあ」というのを再認識したくらいだ。
「王様のためのホログラム」評価
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆