鷺谷政明の神映画レビュー

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映画「ロミオ&ジュリエット」感想 他作品との差別化のために捻りすぎておかしくなった?

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1996年に製作されたアメリカ映画。

前半つまらない

まず、前半で多用されるあの変な編集というかカメラワークというか、ちょっとコマ送りみたいになったりするのとか、よくわからない。実に無駄な演出。

中盤つまらない

それから中盤で、ロミオの仲間が海辺で殺されるシーン、あそこは結局、仲間がやられたことがきっかけで、ロミオは相手に復讐、つまり殺してしまうわけで、とにかく、あそこは凄く重要なシーンのはず。

なのにあの描写は何なんだ。全然理解できなかった。まず相手側のグループが来るでしょ、で、お前らのグループの一人と話しあいたい、って言う、結局、これが何なのか最後までわからない。

てっきり、ロミオがジュリエットと結婚したことを聞いて、あの相手グループがロミオにそのことで文句言いに来たと思ったら違うみたいでしょ。

結局わけわかんない雰囲気でなんとなーくケンカが始まって、なんとなーくロミオが来て、で、仲間の一人が実に不可解な死に方をする。あそこはなんであんな、なーなーというか、適当なつくりにしちゃったんだろう。

終盤つまらない

それから、ラストシーンも馬鹿っぽさが残る。

ロミオが、ジュリエットの横で死のうとするのはわかるけど、その後タッチの差でジュリエットが生き返る。ロミオにしたら、「お、お、おまえ、いいいい生きてたんかいぃぃぃ!」という。

でももう毒がまわってきてそれも言えない。

あの後ジュリエットは後を追うんだけど、ロミオがまた目覚めるんじゃないかと思った。あの薬は実はあの神父が持ってた薬と一緒で。で、目覚めたロミオが頭を撃って自殺したジュリエットを見て「ダメだ、こりゃ」って。

さらにもっと言えば、そもそもあの神父の使いは、なんで例の一件をロミオに伝えないんだ。

つまり、知らなかったわけだけども、それなら神父はなぜあいつに教えなかったのか。他言されるのを恐れたなら、自分が車で行けばいいじゃん。

それも無理なら、あの使いに、手紙を手渡させればよかったじゃん。そことかもーちょっと、あの手紙がすれ違うあたりをハッキリさせた方がよかったと思う。

つまらないのは原作の知名度が影響か

おそらく、「お前は原作を知らないから…」ということだと思う。

作ってる側は、観る人はみんな原作を知ってるだろうという想定だし、また、この原作の舞台や映像は山程されているため、それらとの対比もあり、捻って捻っていくしかなくなるんだと思う。

でもそんなことは知ったことではない。つまらないものはつまらなかった。

「ロミオ&ジュリエット」評価

★★☆☆☆☆☆☆☆☆