ブレイキング・バッド シーズン2ではとにかく見る者全てをイラつかせるジェシー。
そんなジェシーとの間に生まれてくる友情劇がシーズン3の見どころだ。
(以下ネタバレを含みます)
ジェシー イラつく
このドラマの視聴者心理として一番にあるのが、ウォルターの成功だ。
次にあるのが、ジェシーとのチームワーク。
それを毎回自らの手で壊して、騒いでいるのがジェシー。
見ていて本当にイライラしてくるのは私だけではないだろう。
全米がイラついたに違いない。
しかしこのシーズン3では、二人が深い絆で結ばれていたことに気づく。
ジェシーもそれにようやく気づいてくる。
ウォルターの成功、そして、ジェシーとのチームワークが見れ、このドラマの面白さはいよいよ軌道に乗り出す。
スカイラーとの終焉
そんな中、とうとうスカイラーに愛想をつかされてしまう。
ウォルターにとって、全てといってもいい家族との絶縁。
ようやく娘が生まれたにも関わらず、なんとも無念。
視聴者のストレスがまた1つ増えてしまった。
一難去ってまた一難である。
見やすくなるテンポ感
当然そういった障害はドラマ演出上必要なものであって、ストレスとは言っても、そこがまたおもしろさである。
本当のストレスは、無駄な引っ張りや演出であるが、シーズン3にもなってくると、かなりテンポ感が良くなり、物語にスピード感が出てくるので、見ていて退屈しない。
このシーズン3から、一気に加速していったように思える。
ハエ追いすぎ
シーズン3には、ラボに入った一匹のハエを追うだけの話がある。
どうやら制作予算がなく、こういう回になったというエピソードもあるそうだが、まあ、この主演のブライアン・クランストンは、シーズン1から一貫してコメディな演技がうまいから、ハエを追う一人芝居だけで、間をもたせることができる見事な役者とも言える。
ピザをぶん投げて屋根に乗っちゃうのとか、どういうことなんだと思った。しかもあれは一発で成功したんだとか。
『ブレイキング・バッド シーズン3』評価
★★★★★★★★☆☆