鷺谷政明の神映画レビュー

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ドラマ「大恋愛」原作は?戸田恵梨香の驚愕ラストシーンの視聴率は?

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このドラマが成立してるのはムロツヨシさんの存在が大きい。
 
若年性アルツハイマー病という、残酷で悲しい題材であるが、ムロツヨシという圧倒的キャラクターがうまく中和させてくれているからギリ温和に視聴できるのだ。
 
このアルツハイマーがどこまで進行してしまうのかというのが、本ドラマの注目点だが、それよりもムロツヨシさんのジャッキー・チェン化の進行のほうが気になる。
 
(以下ネタバレを含みます) 

 「大恋愛」の視聴率推移

第1話10.4%
第2話10.6%
第3話10.9%
 
後述するが、とにかくこのドラマの一番の売りは安定感。

映像の撮り方から、ストーリーの流れ方から、演者の動かし方からなにから、安定感が抜群。妙な勝負をしない限り、視聴率はこのままゆっくりと上昇し続けると思われる。 

 
「大恋愛」の原作


なんとなく小説原作だと思われがちだが、これはベテラン脚本家である大石静さんによるオリジナル作。ラブストーリーの名手と言われる大作家である。
 
近年のヒット作でいうと北川景子主演の『家売るオンナ』など。 

戸田恵梨香の超絶技量 

 ドラマといえば「こんな美人でいい人間がいるわけねーだろ」的なことがあるあるとして必ず語られるが、戸田恵梨香の演技力によってそこが払拭されているのが特筆すべき点だ。
 
第3話で「シンジがかっこいい人みたい」と笑うシーンがあったが、そこがものすごく自然な愛情表現かつ、設定のあり得なさを一蹴する技量だった。
 
医師で金持ちで美人が、決してイケメンとはいえない中年の一般男性に惚れ込んでいる情景を鮮やかに表現できている。
 
もしかしたら、こういう女性も探せばいるのかもしれないと、世の男たちに希望と活力と未来を見せてくれる。 

抜群の安定感 

撮り方もすごく丁寧で、演出の金子文紀さんは『逃げ恥』や『99.9』などのヒット作を手がけてきた人なので安定感が抜群。
 
大石静さんのオリジナル脚本を、見事に描写することに成功している。 

富澤たけしの起用

また、富澤たけしさんがいい。裏設定としては元ヤン上がりといったところか。
 
さすが平成のコント師サンドウィッチマンの頭脳。好感度ナンバーワンということもあって、今やCMにも引っ張りだこのこのお方。
 
完全な実力派だから、この才能はもっと今後世に放出されていくだろう。 

驚愕のラストシーン

3話目で話題になったのはあのラストシーン。
 
病室で2人が寄り添う甘いシーン、最後の最後でシンジの名前を「雄一さん」と呼び間違えるという、暗い未来を暗示させるかのような幕切れであった。
 
このドラマはやはり、最後は完全に忘却していってしまうのだろうか。
 
ちなみにこの3話目は過去最高視聴率。来週(4話目)はさらに押し上げるのではないかと思う。 

阿佐ヶ谷姉妹 

あと途中、阿佐ヶ谷姉妹が出て来て思わず吹き出した。顔が映る前にチラッと見えただけですぐわかった。
 
重い題材でありながら、こういう細かいところまでサービス精神を忘れないところがいい。こういったきめ細やかさが、本ドラマの魅力の一つでもあるといえる。