『スタンド・バイ・ミー』のロブ・ライナー監督、音楽はあのエリック・クラプトンが担当。
1999年公開のアメリカ映画。
あらすじ
ブルース・ウィルス演じるベン・ジョーダンと、ミシェル・ファイファー演じるケイティー・ジョーダンは、結婚15年目の夫婦。子供は二人。
思いっきり倦怠期なところから映画は始まる。
恋愛のゴールが結婚だとすれば、結婚生活のゴールはどこか。
愛し合っていた二人の男女は結婚し、夫婦となり、子供が産まれ、家庭を築き、やがてどうなるのか。
この映画は、そんな結婚生活の生々しい程の現実がリアルに描かれている。
それは大半が、幻滅する現実…。
感想
二人の演技が素晴らしい
ブルース・ウィリスとミシェル・ファイファーという、ベテラン、一流俳優でありながら、ものすごく一般的な夫婦に見えるところが素晴らしい。
「こんなカッコいい夫婦いるわけねーだろ」という邪念を極限まで落とし、本当に一般人目線で丁寧に描かれている。
さすが『スタンド・バイ・ミー』のロブ・ライナー監督。
…ちなみに監督、ベンの友人役で、スタンという役名でちゃっかり出てる。
見た人、気づいたでしょうか。
ラブストーリーは一人で観るもの
非現実的な映画のラブストーリーも素敵だとは思うけど、やはり自分の身近なものに置き換えられるラブストーリーは、すごく現実味を帯びてくるし、感動も大きい。
なので、非現実的な映画のラブストーリーは恋人や夫婦で見てもいいけど、この映画のように、非常に現実的なラブストーリーは、一人で観たほうがいい。
そのほうが、相手の大切さにも気づけるだろう。
一緒に観ちゃうと、最悪、ギクシャクする可能性がある。
離婚が多い現代
人間には「飽き」や「慣れ」が必ずある。
それは恋愛の中でもそう。
だから倦怠感や浮気や不倫、喧嘩は必ずある。離婚という結末もある。
ある意味、この映画は綺麗事抜きで、愛の行方が見えるもの。
離婚が多い今こそ、こういう映画を観たほうがいいのかもしれない。
『スタンド・バイ・ミー』で青春を探し、『ストーリー・オブ・ラブ』で普遍的な愛を探す。
地上波とかでやるといいんじゃないでしょうかね。
「ストーリー・オブ・ラブ」評価
独断評価 ★★★★★★★★☆☆