透明人間になる方法をついに編み出した科学者達の話。
あらすじ
透明人間になることは簡単でも、そこからまた元に戻すことが大変だった。
しかし、とうとうその方法を発見したのだ。
発見した男は、そのことを学会には報告せず、まず、自分が人体実験を試してみたいということで、人類初の透明人間が誕生する。
期限は3日。
3日後に、元に戻るという約束。
しかし、3日後、元に戻そうとしても、戻らない。さあ、どうなる。
(以下ネタバレを含みます)
感想(ネタバレ)
世界一金をかけたAV?
この映画、前半は、世界一金をかけたAVだと思っちゃった。
透明人間と言えばもういやらしい妄想を男なら誰もが考えるはずで、この映画に出てくる透明人間も同じ。
そこに関して言えば、ドリフ大爆笑とか、バカ殿様と同じノリだ。
随分浅はかな内容になってきたなと思いつつ、でもやっぱり人間の心理としてその描写は避けれないだろうし、自分も透明人間になったら同じようなこと考えちゃうわけで、共感を得るためにはしょうがないんだろうなと思いながら観ていると、やがてストーリーは変わっていく。
からのターミネーター
なんと、透明人間が人を殺してしまう。
いよいよ映画らしくなってきた、と思ったら、さらに映画の雰囲気は変わり、ここからなぜか『ターミネーター』になる。
この透明人間は、透明になったってだけなのに、何であんなに無敵になっちゃうのか。
燃やされても感電してもピンピンしてるってのは、いくらなんでもおかしい。
あくまで人間が透明になっただけなのに、どう攻撃されてもなぜか効かない。
最後だって炎の中を這い上がってきたわけで。
ビジュアル的には化物ってぽくなってるけど、設定上は普通の人間なんだからさ、余りにも無敵すぎ。
なぜとどめをささない
それから、あの自爆で感電する前、男が助けに入るけど、何であそこでとどめをささないんだって、観てる人全員思ったはず。
そう思わせないような何かをおいておかないと、あそこは。
こういう細かい所がもったいない。
それと、最後、エレベーターの上から脱出しようとするけど、最初からそうしろよって話じゃないの。
いろんな要素が入った鍋みたいな映画
と、まあ、色々文句はあるけど、見かたによっては結構楽しめる。
いろんな要素がごちゃまぜになった鍋みたいな映画。
後半はもう全然最初のテンションと変わっていくのに、オープニングの演出とか無駄にスタイリッシュだったり。
散らばったアルファベットが集まったり離れたりしながら、出演者の名前を示すやつ。あれとかすごいカッコ良かったことまでだんだん笑えてくる。
CGもすごくよくできてた。絶対ありえないんだけど、ありえるように自然に見れてしまうスゴさ。
舞台裏やメイキングも観てみたい。
「インビジブル」評価
★★★★★☆☆☆☆☆