新海誠監督による日本の長編アニメーション映画。
日本の歴代興行収入ランキングで、「千と千尋の神隠し」「タイタニック」「アナと雪の女王」に続き第四位。
感想(ネタバレ)
第一印象は嫌い
高校生が入れ替わるとか、絵(キャラクター)の感じとか、RADWIMPSが全部音楽やるとか、個人的にはかなり嫌いなテイスト満載。
まあ、若い人が観て楽しめばいいんじゃないの的な。
ただ歴代4位ともなれば、これはもう観ないわけにはいかないんで。
観て、「はあ、つまらなかったー」と言えばいいんで。
「まあ若い子は好きだろうねー」と存分に映画通ぶってやろうと思って観たら
めちゃくちゃおもしろい。
こりゃ大変だ。4回くらい泣いた。
画の細かさ、音のマッチング
まず画の作り方が尋常じゃない。生半可じゃない。
ジブリの首とりにくるくらいの気迫を感じた。
とても精密で精巧で。
これはもう新海誠という人は只者じゃないと。
それから音楽。
『前前前世』
あれが流れた瞬間の、キタ━━(゚∀゚)━━!!感。
こういうので涙が出てしまう。
もう散々CMで刷り込まれてるからキタ━━(゚∀゚)━━!!感でやられた。
で、もう根幹的な作りがいいから、見やすいし、楽しいし、テンポ良くて退屈させないし、ただただ入れ替わった高校生のストーリーをほのぼの観てた。
その時点では評価6か、7か。
観客を騙し没入させるストーリー
まさか過去と交錯してたという展開だったとは思いもせず。
死ぬとか、「えっ」て。
高校生がういーっす、チョリース、あはは、えへへ、みたいな映画じゃないのこれ。
そんな大変な話だったのかよ、と、次第に『君の名は。』の世界に強く引きずり込まれていく。
そう思った頃には感動の伏線回収が始まる。
わああああああ
と、また涙が。
で、二人が再会するシーンで号泣。
CMでガンガン流れてた『前前前世』はたいしてかからずこの頃にはもう『スパークル』かかりまくりで、完全にRADWINPSの虜に。
ナメてた分、倍返しされる
この映画は多分、ナメてればナメてるほどやられるんだと思う。
もちろん、「べっ、べつに?泣いてなんかないんだからっ!」と頑なな映画通もいると思うけど、興行収入歴代4位はやっぱり伊達じゃない。
この映画観て心が動かない人は根本的なものが欠けてしまってると思う。
ゴッホの絵を観て感動して画商になった男がゴッホを金にしか見えなくなってしまう的な。
今やすっかりファンになり、正月の地上波初登場も観てしまった。
「君の名は。」
★★★★★★★★★☆